傘にスマホにICカード。財布にバッグに買ったばかりの品物まで——
このラインナップにピンときた方はきっと、経験されたことがあるのではないでしょうか?そう、電車での忘れ物。
気を付けなきゃと思っているのに、うっかり忘れてサーッと青ざめる。そんな“電車あるある”のショックを少しでも減らせたら…!という想いをプランに込めました。
■日々繰り返される、電車での忘れ物
かくいう私も、度々苦い経験をしてきました。
忘れ物に気付いてにハッとし、一瞬にして血の気が引くのを感じながらも、混乱する頭であちこちへ問い合わせ。見つかったは良いものの、降りたことのない駅まではるばる引き取りに行ったりと、これまたひと苦労。それでも、無事手元に戻れば笑い話にもなりますが、見つからなかったときの落胆具合といったら!
鉄道会社への忘れ物に関する問い合わせも日々相当数にのぼり、各社対策を講じてはいるものの、所有者の元へ戻る忘れ物は約3割程度なのだそう。裏を返せば残り7割(届け出のなかったものも含めたらもっと!)の忘れ物の陰に、誰かのガッカリが隠れているということに。
さらに残念なことに「もう二度と忘れまい!」と心に誓ったにもかかわらず、しばらくするとまたやってしまうんですよね。トホホ。一体どうしたら忘れずに済むのか?
■どうして忘れてしまうのか?
こうなったら失敗を糧にしてしまおう!精神で、自分自身の経験をもとに、電車に忘れ物をしてしまう要因を考えてみました。
要因その1▶手から離す
荷物棚に置いたり手すりに掛けるなどにより、持ち物が意識の外に置かれてしまう。
要因その2▶余裕がない
スマホに夢中だったり居眠りしていたりと、気付いたら降車駅で慌てて電車を降りたなど、身の回りに気を配る余裕がない。
主に、持ち物への意識が薄れる・他のことに気を取られることが大きな要因だと捉えました。それならば、持ち物にずっと意識を集中していれば良いわけですが、それができないから忘れてしまう。
■誰かが気付かせてくれたなら
自分ひとりの意識に限界があるのなら、周囲からの働きかけにより忘れ物を防ぐことができないだろうか?いっそ、電車自体が「忘れてますよ」「忘れそうですよ」とアラートを鳴らしてくれたなら。そんな発想から生まれたアイデアが『ワスレントレイン』です。
持ち物を置き忘れてしまいがちな荷物棚や傘の置き場などに工夫を施し、
・持ち物の取り忘れに気付きやすい
・持ち物を取らないと降りられない
・余裕を持った降車準備を促す
などの様々な仕掛けが散りばめられた、(きっと)全・忘れっぽい人待望の、次世代の電車です。
今日も明日も、もしかしたらいまこの瞬間も。電車に忘れ物をして途方にくれている方がいるかもしれません。ちょっとした “意識”を刺激する仕掛けを通じて、そんな人たちが少なくなりますように、と願うばかりです。
企画内容に共感いただけた際には、ぜひ周りの方へシェアいただけるとうれしいです。
また、自社の企画のマンネリ化にお悩みの方で、今回の企画をご覧いただき、課題の見つけ方や企画の着眼点に興味をもっていただけましたら、ぜひお気軽にご相談ください!