2024.09.27

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最大9連休!2024-2025年 年末年始休暇の動向予測

最大9連休!2024-2025年 年末年始休暇の動向予測

2024年-2025年の年末年始は最大9日間の長期休暇となり、大きなマーケットチャンスとして期待される一方で、生活者の家計不安はいまだ根強く継続しています。物価高が家計を圧迫し続けている中、2024-2025年の年末年始に生活者はどう動くのでしょうか。

先の動向を予測するにあたっては、社会経済動向や、生活者意識の変化からチャンスとなる兆しを捉えることが重要です。本記事では、2024年のお盆の経済動向や、クレオのオリジナル調査結果の経年比較から、直近の長期休暇における生活者意識を捉え、2024年-2025年 年末年始の動向を予測していきます。

2024年 お盆動向

まずは、2024年のお盆の経済環境から振り返っていきます。円相場は7月中旬以降円高に振れ、さらに8月14日には岸田首相の総裁選不出馬表明が影響し円高が加速、2023年並みとなりました。
また、「ガソリン価格」においても、政府の燃料油価格激変緩和補助金(ガソリン補助)により1リットルあたり約175円程度に抑制されたことから、2023年のお盆に比べて改善しています。
2024年の夏のボーナス支給額は、過去最高との報道も出ており、物価高に苦しむ家計にとって明るい材料となりました。2024春季生活闘争で平均賃上げ率が5.1%と33年ぶりに5%を超えたことから、基本給の増加がボーナス支給額の押し上げに寄与したことが背景として考えられます。

一方で、消費者物価指数「宿泊料」は2023年のお盆と同水準で高止まりしており、生活者がレジャー面において物価高を感じやすい項目となっています。

では、そのような中、生活者はお盆をどのように過ごしたのでしょうか。オリジナル調査で行った「お盆休みの過ごし方」の結果を見てみると、多くのカテゴリーが伸長しており、消費に前向き・楽しみ方が多様化していることがうかがえます。
伸長したカテゴリーでは、ショッピングや日帰りレジャーといった、単日で楽しめる外出が前年比でプラスとなっている一方で、「家で過ごした」はー1.7pt減少していることから、外出意欲においても高いことがうかがえます。

以上の今年のお盆動向から、直近の長期休暇における生活者意識を整理すると、長期休暇中の消費・外出意欲は前向きではあるものの、宿泊費の高騰など物価高であることと、円高には振れたが依然として円安基調であることから、単日で楽しめる外出や旅行の近・短化といった費用抑制の工夫をした外出レジャーや、単日レジャーを複数回楽しむなど、効率的な“堅実志向”の過ごし方がポイントとなりそうです。

2024-2025年 年末年始動向予測

では、2024-2025年の年末年始はどうなるでしょうか。2024-2025年と同じ曜日まわりの2019-2020年の「年末年始の休暇率」の調査結果を見ていくと、12月28日(土)~1月5日(日)にかけて半数以上の人が休暇を取っています。これにより、今年も9連休の人が多くなることが見込まれます。

2024年後半の経済動向の見通し

直近の経済動向を見てみると、現金給与総額が2カ月連続で消費者物価指数を上回り高い伸びになっているほか、実質賃金においても、2024年6月にプラスに転じ、7月も0.4%と2カ月連続で増加しています。その要因としては、夏のボーナスなどの「特別に支払われた給与」が影響しており、冬のボーナスも夏のボーナス同様に増加が期待できそうだという予測も出ています。
また、春闘による所定内賃金の引き上げの反映が進むことにより、今後より所定内賃金が高まるとの予測も出ていることから、年末年始にかけて、生活者の経済環境はより改善していく可能性があります。

しかし、円相場の先行き不透明さや物価高は継続する見通しであることから、家計環境の回復実感は湧きづらいと思われます。

年末年始の生活者動向

2023-2024年の年末年始の過ごし方について、オリジナル調査の結果を2022-2023年とで比較してみると、 2023-2024年のほうが「国内旅行に行った」(+1.0pt)、「宿泊を伴う帰省をした」(+2.1pt)や、単日で楽しめる「日帰りでレジャーに行った」(+1.7pt)、「外食をした」(+1.7pt)、「セールで買い物をした」(+2.1pt)といった外出レジャーの項目が伸長していました。

2024-2025年 年末年始動向予測まとめ

経済環境が改善しても、先行き不安や物価高が継続する見通しであることから、生活者の費用抑制意識は継続すると想定されます。しかしながら、2023-2024年の年末年始の生活者動向において外出レジャーが伸長しており、お盆に続き2024-2025年の年末年始も外出意欲の高さは継続することが予想されます。また、前述のお盆動向から直近の長期休暇の生活者意識では、費用抑制の工夫をした外出レジャーを楽しむ、効率的な“堅実志向”の過ごし方がポイントだったように、2024-2025年 年末年始においても“長期旅行・帰省だけ”にお金をかけるのではなく、短期旅行や日帰りレジャー、自分の時間確保など様々な過ごし方を組み合わせた“ハイブリッド型”の過ごし方に注目と予測しました。
物価高においても、費用を抑制した様々な過ごし方を組み合わせることで、効率的に節約しつつも楽しみの種類を増やした、我慢しない“欲張り”な過ごし方が増えていくと想定されます。

おわりに

最近の社会経済動向は変化が大きく、生活者動向が読みにくくなってきています。社会経済環境を把握しつつ生活者意識の変化を分析すると、予測の精度が上がります。
当記事では、「お盆」「年末年始」のオリジナル調査データをもとに生活者動向を分析していきましたが、このように2か年の比較でも生活者意識の変化を掴むことが出来ます。
クレオでは、生活者の実態を把握するための調査を10年以上に渡り実施しており、経年比較分析をすることも可能です。長期休暇に関する調査では、「ゴールデンウィーク」「お盆」「年末年始」の調査を実施しており、生活者データでもご紹介しております。

「2024年ゴールデンウィークに関する調査」はこちら
「2024年7月・8月のお盆行事に関する調査」はこちら
「2023年〜2024年 年末年始の休暇に関する調査」はこちら

より詳細な調査結果を知りたい方は、調査データの販売も行っております。
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