2021.11.30

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データから読み解く!2022年ゴールデンウィークで狙うべきマーケットチャンスとは?

データから読み解く!2022年ゴールデンウィークで狙うべきマーケットチャンスとは?

今年も残すところあとわずかとなりましたが、2022年のゴールデンウィークの販促計画の準備状況はいかがでしょうか。新たな変異株の検出やコロナ禍を経た消費行動の変化、社会・経済情勢が日々目まぐるしく変化しており先の予測が立てづらい中、需要を捉えた販売/販促計画の立案が難しい状況かと思います。現在、第6波への懸念があるものの、3回目のワクチン接種等により収束に向かえば、ゴールデンウィークは2022年最初の重要なマーケットとなることが予想されます。また、GoToトラベルの再開も予定されており、宿泊・レジャーなど外出行動拡大も影響すると考えられます。変化するニーズを把握し、マーケットチャンスを捉えた販促計画をしていきましょう。
株式会社クレオでは、約半年先の販促計画を検討されている食品メーカー様、食品小売業様向けに、過去10年以上継続的に実施しているオリジナル調査や、トレンド情報をもとに、月度ごとにマーケットチャンスをまとめています。

本記事では、4月の動向をまとめた有料レポート(「2022年4月度 歳事・マーケットレポート」)から、
【2022年 ゴールデンウィーク】のマーケットチャンスの一部をご紹介いたします。

【1】ゴールデンウィーク 2021年の過ごし方・2022年予測

まず、2022年のゴールデンウィークの曜日まわりについて見ていきましょう。2022年のゴールデンウィークは、3連休・1平日・3連休・1平日・2連休の曜日まわり。中日の平日2日を休むと10連休となることから、長期休暇を取得しやすい曜日まわりとなります。
2022年と同じ曜日まわりだった2016年の動向では、5月3日~5日の祝日の休暇率が最も高い傾向で、平日の休暇率は2~3割程度でした。

次に、ゴールデンウィークの過ごし方について、2019年~2021年の経年変化で実施内容を見ていきましょう。2021年は2020年に続き「家で過ごした」が最も多く、コロナ禍の感染対策や外出制限により自宅で家族と過ごした方が多かったと考えられます。
しかし一方で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置適用期間ではあったものの、2020年と比較すると「外食をした」「ショッピングや買い物に出かけた」「日帰りでレジャーに行った」といった外出行動の増加・回復傾向がみられました。今後、さらに外出行動は拡大すると考えられることから、2022年はイエナカ需要とともに、ソト需要も捉えることが重要となります。

【2】幅広い商材訴求がごちそう需要獲得のカギ

続いて、ゴールデンウィーク期間中のごちそう需要について触れていきます。ごちそうの喫食率は、連休に高くなる傾向で、5月3日~5日では約3割となります。ごちそう需要獲得のためには、ゴールデンウィーク全体を通してごちそう提案を行い、山場となる5月3日~5日にかけて訴求を強化することがポイントになります。

ごちそうで用意した食事メニューでは、「にぎり寿司」が最も多く4割以上となりました。次いで、「サラダ」「ケーキ」「果物」「バーベキュー・焼肉」が上位に並びました。飲み物では、「ビール」の割合が最も高い傾向です。

喫食率の高い「にぎり寿司」や「バーベキュー・焼肉」などの定番ごちそうメニューに加え、「フライドチキン(鶏の唐揚げ)」「オードブル」といった需要から惣菜類の展開も必須となるほか、「ケーキ」「果物」といったスイーツや「ビール」「ジュース」といった飲料まで、幅広く商材を訴求することが売上獲得のカギとなります。
また流通各社でも、ホットプレート料理の簡便性やハレ感のある特徴を活かしたメニュー提案が増えており、トレンドのホットプレート料理に注目した展開にもチャンスが見込めると予想されます。

【3】イエナカ・ソト需要を捉える「バーベキュー・焼肉」提案に注目

食事メニューで特に注目したいのが、「バーベキュー・焼肉」です。バーベキュー・焼肉商材は、自宅や近場のバーベキュー場などイエ・ソトどちらにも対応できることから、コロナ禍のニーズに対応していると言え、2022年のイエナカ・ソト需要のどちらも捉える提案として必須です。精肉を中心に、鮮魚、青果なども訴求し、他部門の商材も併せて売り込むことがポイントとなります。バーベキューや焼肉の新しい楽しみ方提案も売上アップのチャンスとなりそうです。
また、バーベキューをはじめとしたアウトドア料理では、簡便性が重視されます。調理グッズを活用し、定番のバーベキュー料理に限らない手軽なメニューバリエーションを提案することも、購買点数UPに繋げるポイントとなりそうです。

【4】ポイントまとめ

2022年のゴールデンウィークでは、平日2日休むと10連休になり、長期休暇を取得しやすい曜日まわりとなります。依然高い割合を占めるイエナカ需要を捉えると同時に、2022年は新型コロナウイルス収束傾向により外出行動の更なる増加も予測されることから、2022年はイエナカ・ソト需要どちらも意識した提案が必須となります。
食事メニューでは、定番のごちそうメニューだけでなく、惣菜やスイーツ・飲料まで幅広く訴求することが、売上獲得のポイントとなります。特に、「バーベキュー・焼肉」はイエナカ・ソト需要どちらにも対応できることから、2022年に提案必須となるメニューです。新たな楽しみ方提案や、既存のバーベキュー商材に限らない幅広い商材提案が購買点数UPの大きなカギとなりそうです。

【5】終わりに

本記事では、4月の動向をまとめた弊社サービス「2022年4月度 歳事・マーケットレポート」より、【2022年 ゴールデンウィーク】のマーケットチャンスについて、一部をご紹介させていただきました。
有料レポート(「歳事・マーケットレポート」)では、対象月の消費支出、家計調査支出状況、主要歳事テーマ(月2~3本)におけるマーケットチャンスをまとめ、『必ず売るべき定番』と『捉えなおすべき変化・トレンド感』を提言しています。2022年ゴールデンウィークについては、本記事に掲載していない、外レジャー需要など別切り口でのマーケットチャンスや各種分析データ等も掲載しています。
気になる方は是非以下からお問い合わせください。

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その他、こうした環境分析や生活者の分析を踏まえた販促・販売計画の立案、マーケティング・プロモーション戦略立案に関してご相談や問い合わせ等ありましたら、下記フォームよりご相談ください。

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1、本ページの記事内容、関連する調査の集計結果、レポート等の著作権は、株式会社クレオが保有します。
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【出典の記載例】
出典:(株)クレオ 生活行動研究室「ゴールデンウィークに関するアンケート」
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【編集・加工等して利用する場合の記載例】
(株)クレオ 生活行動研究室「ゴールデンウィークに関するアンケート」を加工して作成
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