04
November
2021

マーケティングレポート

東京五輪の開催が生活者に与えた影響は?東京オリンピック・パラリンピックに関する事後調査

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言下にあった2021年東京の夏。東京オリンピック・パラリンピックは無観客で開催され無事に閉幕しましたが、開催するべきか否かについて賛否両論が巻き起こった前例のない大会でもありました。
株式会社クレオでは、東京オリンピックの観戦の実態を振り返るとともに、東京オリンピックの開催が生活者のマインドや行動にどのような変化をもたらしたかを把握するアンケート(東京オリンピック・パラリンピックに関する事後調査)を実施いたしました。本記事では調査結果の一部をご紹介いたします。
五輪後のレガシーの創出が期待される競技や国際的なスポーツ大会に関連した新しいマーケットチャンスの兆しが見受けられました。
また、本記事で使用したアンケートのグラフなどをまとめた資料は、無料でダウンロードいただけます。
気になる方は最下のフォームからお申し込みください。

【目次】
【1】東京オリンピック・パラリンピックの開催賛否
【2】東京オリンピック・パラリンピックの観戦状況
【3】東京オリンピックの観戦競技
【4】東京オリンピック観戦後に興味が増した競技
【5】家族のマインドや行動に影響を与えた競技
【6】観戦後の運動に関するマインドの変化
【7】終わりに

【1】東京オリンピック・パラリンピックの開催賛否

●東京オリンピック・パラリンピック開催賛成派は最終的に6割弱。


新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東京オリンピック・パラリンピックを開催するか否かについて、開催直前まで物議を醸していましたが、開催賛否に関する結果の蓋を開けてみると、「開催前も開催後も、開催に賛成」と答えた人は28.8%、「開催前は反対だったが、開催後は開催してよかったと感じた」と答えた人は27.6%となり、最終的に56.4%の人が『開催賛成派』であったことが分かりました。
開催前は『開催反対派』が7割弱でしたが、最終的に『反対派』から『賛成派』に切り替わった人が3割弱存在し、『開催賛成派』がやや優勢という結果になりました。

【2】東京オリンピック・パラリンピックの観戦状況

●東京オリンピック観戦者は6割強。東京パラリンピック観戦者は4割弱。
●東京オリンピック・パラリンピック観戦者のうち『リアルタイムTV観戦』は7割弱。




東京オリンピックを観戦した人は全体の62.8%、東京パラリンピックを観戦した人は全体の38.0%となりました。
また、東京オリンピック・パラリンピック観戦者の主な観戦方法に注目すると、「家でTV中継をライブで観戦した」が7割弱となり、『おうちでライブ観戦』をした人が多かったようです。国際的なスポーツ大会は、選手がメダルを獲得できるかどうかの瀬戸際をリアルタイムで応援することで、その瞬間でしか得られない感動を共有できることも魅力ですね。

【3】東京オリンピックの観戦競技

●観戦競技では「柔道」「卓球」「野球」がトップ3にランクイン。
●今大会からの新競技では「スケートボード」が最も観戦されている。
●「開会式」を見た人は7割強。


観戦した競技をみると「柔道」が最も高く58.0%、次いで「卓球」「野球」と続き、いずれも5割を超えました。それぞれの競技においてメダルの獲得状況に注目すると、「柔道」は9人の選手が金メダルを獲得、「卓球」は初の混合ダブルスで強敵中国に勝利し金メダルを獲得、「野球」は五輪の舞台では37年振りとなる悲願の金メダルを獲得しており、劇的な勝利で金メダルを獲得している競技が上位にランクインしていることが分かります。
また、今大会からの新競技の中では、10代の選手の活躍が目立った「スケートボード」が最も観戦されました。同じく新競技の「空手」は17位、「スポーツクライミング」は18位でした。(47競技中)
また、「開会式」を観た人は71.1%、「閉会式」を観た人は50.9%でした。特に、開催直前まで話題になっていた「開会式」を見届けた人は多かったようです。

【4】東京オリンピック観戦後に興味が増した競技

●観戦後に興味が増した競技では「スケートボード」「卓球」が2トップ。


観戦後に興味が増した競技をみると「スケートボード」が最も高く15.7%、次いで「卓球」が15.1%となりました。また、「スポーツクライミング」が6位に入りました。「スケートボード」と「スポーツクライミング」は、ともに『アーバンスポーツ(都市型スポーツ)』とも呼ばれています。『アーバンスポーツ』とは、都会のような小さな街中でも一人で自由に始められるスポーツで、自由な価値観やカルチャーを反映していることもあり、東京オリンピックをきっかけにますます注目を集めました。五輪後のレガシーの創出が期待されている競技でもありますね。
「卓球」は観戦競技の中でも2位にランクインしましたが、興味が増した競技としても票を集めました。「卓球」については観戦後に家族の行動やマインドに変化をもたらしていることも明らかになりましたので、次で紹介いたします。

【5】家族のマインドや行動に影響を与えた競技

●幅広い世代で「卓球」をやりたい気持ちに変化!


「五輪を観戦して家族や子どもの発言や行動で、印象に残ったこと」では、「子供と卓球を体験できる施設に行く」「孫と卓球教室に行く」「高齢だけど卓球なら始められそう」など「卓球」に関するコメントが多く挙がりました。「卓球」は家族と気軽に楽しむことが出来、その手軽さから、子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめるスポーツとしても捉えられているようです。子どもや祖父母との交流を深める『三世代交流スポーツ』としての楽しみ方もありそうですね。
※本記事では「卓球」にまつわるコメントのみ抜粋しています。その他の競技に関するコメントも含んだ調査結果データは有料で販売しております。ご要望の方はコチラからお問い合わせください。

【6】観戦後の運動に関するマインド変化

●観戦後に体を動かしたいマインドになった人は約6割。


東京オリンピック・パラリンピックを観戦し、体を動かしたいマインドになった人は60.4%でした。コロナ禍を経て景気や生活者の気分が低下している中、五輪のような国際的なスポーツ大会の開催は、生活者を前向きにさせ、アクティブなマインドを引き出すようです。五輪観戦でゆるやかな運動やスポーツを日常に取り入れようとする意識が垣間見れました。

【7】終わりに

開催できるかどうか紆余曲折あった東京オリンピック・パラリンピックですが、オリンピックは6割強、パラリンピックは4割弱の人が観戦し、観戦者の多くが『リアルタイムでのおうちTV観戦』を楽しみました。
生活者に影響を与えた競技では、観戦競技、興味が増した競技の双方で上位にランクインした「卓球」が挙げられます。子どもからお年寄りまで幅広い世代で、「実際に卓球がしたい」という気持ちの変化から、施設に体験しに行くなどの行動変容も見受けられました。また、若い世代を中心に「スケートボード」や「スポーツクライミング」などの『アーバンスポーツ』も注目されています。世代交流が期待される親しみやすい「卓球」と新しい価値観の『アーバンスポーツ』が、私たちにとって身近なスポーツになる兆しがうかがえました。
また、東京オリンピック・パラリンピックがひと段落したのも束の間、2022年は北京冬季五輪やサッカーW杯等、国際的なスポーツ大会が目白押しとなります。五輪観戦で体を動かしたいマインドにシフトしている生活者も多くいたことから、今後も国際的なスポーツ大会の開催や観戦が、年代問わず日常的に運動を楽しみたいとするアクティブなマインドを引き出すことでしょう。2022年の国際的なスポーツイベントの予定やスポーツ大会に関連するマーケットチャンスは『’22生活行動カレンダー』にも掲載していますので、よろしければ是非ご利用ください。

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出典:(株)クレオ 生活行動研究室「東京オリンピック・パラリンピックに関する事後調査」
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(株)クレオ 生活行動研究室「東京オリンピック・パラリンピックに関する事後調査」を加工して作成
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