2026.01.26

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夏の長期化×物価高の食卓変化にみる5つのポイントと暑い秋の戦略ヒント

夏の長期化×物価高の食卓変化にみる5つのポイントと暑い秋の戦略ヒント

2025年8月に公開したレポート「食卓の季節変化対応に向けて ~ロングサマーの生活者実態からみる新しい秋冬の提案ポイント~」では、長引く残暑が秋の家庭の内食に与えた影響や、鍋料理の需要期の変化、はしり期に好まれる味わいについて取り上げました。
2025年の夏も結果的に記録的な暑さとなり、9月の平均気温も基準値を2.49℃上回る過去3番目の高さを記録しました(※気象庁参照)。今回のレポートでは、これらの状況を踏まえた分析を行っています。こうした暑い夏が日常化する「ニューノーマル」時代へと突入し、これから先は「暑さとの共存」を意識した暮らし方へシフトすることが求められます。
この“猛暑ニューノーマル”のもと、クレオは、猛暑と物価高が重なる中での食生活や日々の過ごし方、調理方法の変化などを多角的に調査し、分析しました。ここでは、最新の生活実態から見えてきた変化と対応策のポイントについてご紹介します。2026年夏を乗り切るヒントとして、ぜひご一読ください。

1.猛暑と物価高で加速。ー日常も余暇も‘自宅ベース’に

今回、厳しい暑さに加えて、物価高も重なるこの夏(5月~9月)の行動変化について、聴取した結果によると、生活者のうち「暑さを避けて自宅で過ごす機会が増えた(増えた+やや増えた計)」と回答した人は55.4%でした。(図1)
一方で、屋外レジャー(29.1%)や外食する機会(25.2%)は、「減った(減った+やや減った計)」と回答した人が多く、いずれも減少傾向であることが分かりました。その結果、自宅にいる機会が多い分、必然的に自炊する機会も増える(23.9%)という傾向になっています。私たちは、この‘家’という屋根の下、‘食事’も‘日々の暮らし’も‘余暇’までも、‘自宅がベース’となっています。

2.猛暑×物価高には、‘食卓の発見‘が必要

物価高と厳しい暑さが続くなか、屋外レジャーが減少し、自宅で過ごす時間が増えています。そこで今回、こうした状況下における夏の食生活に対する気持ちを聴取しました。(図2)

最も高いのは、猛暑による体調面の不安を背景とした「夏バテしないよう、栄養バランスのよい食事を摂りたい」で、48.5%と突出しています。この結果から、厳しい暑さのなかで体調への不安を抱える人が多いことがうかがえます。一方で、「自宅で過ごす機会が多いため、食事は充実させたい」や「外食にお金をかけるより、自宅の食事を充実させたい」も高く、物価高と暑さが重なるなかで、食事そのものが小さな喜びや楽しみになっている傾向も読み取れます(オレンジの帯)。

先の結果を踏まえると、自宅時間が増える一方で外出機会が減り、少し退屈になりがちな時間を「食で楽しむ」人が増えている可能性があります。具体的には、「盛り付けを工夫して見た目も美味しい食卓にしたい」「出来立て、焼き立てにこだわった食事を楽しみたい」、「新しいメニューや新しい食材にチャレンジして、食事のマンネリ化を防ぎたい」など、食べることに加えて調理の過程でも楽しみを見出そうとする工夫が挙がっており、食事の前後も含めて楽しみたいという気持ちがうかがえます。

つまり、夏バテ対策としての栄養バランスという視点だけでなく、食にまつわる“ちょっとした楽しさ”を提供することも、重要なポイントだと言えます。

3.初夏の25℃と残暑の25℃の違いとは?

今回のレポートを検討する中でクレオは、「猛暑が続くとはいえ、初夏と残暑で“同じ気温”だった場合、食卓に違いはないのか?」という疑問を持ちました。そこで、最高気温の平均が25℃を超える時期である①初夏(5月中旬頃)と②残暑(10月上中旬頃)のTI値※を比較しました。(図3) ※TI値・・・ Table Indexの略で1000食卓当たりのメニューの出現数を表す値。
その結果、同じ25℃でも、初夏と秋(残暑)では食卓の傾向が異なることが分かりました。具体的には、初夏の25℃では「蒸し料理」「冷メニュー」が目立つ一方、残暑の25℃では「秋の旬」「煮もの」「汁物」「スタミナメニュー」といったメニューが増えています。
つまり気温が同程度でも、時期によって体調や季節感が異なるため、それに合わせた食卓提案が求められるといえます。

4.おわりに

このように猛暑と物価高における食卓変化でとらえるべき点は3つ。
1つ目は、自宅の食は「楽しむ(enjoying)」視点。食べるだけでなく、準備~食後まで楽しめる提案が求められる
2つ目は、猛暑は想像以上に私たちの体調面に不安を与えるため、「夏バテしないからだ作り」「栄養バランス」を捉えた提案に商機
3つ目は、同じ気温でも季節・体調を意識して食は選ばれる。暑い秋でも涼味一辺倒ではなく、季節を捉えた提案が必要

今回掲載している定量データを含めた生活者・食卓実態は、「夏の長期化×物価高の食卓変化5つのポイント」 ※クレオが提案する暑い秋の戦略ヒント付きレポート(25年12月より発売中)にて詳しくご覧いただけます。
一部掲載の調査結果の細かな数値と、それぞれのページに「KREO’S販売方程式」としてデータ根拠に基づく施策案も掲載しています。また、初夏と残暑の同じ気温下での食卓画像もレポートには掲載しており、定性的な視点でも違いを確認することができます。最後には、季節の捉え方とその戦い方案、キーワードも掲載しており、より難度の高まった夏秋対策に、ぜひ本レポートをご活用ください。

レポート名:夏の長期化×物価高の食卓変化5つのポイント(暑い秋の戦略ヒント付き)

掲載内容
1.生活実態から見えてきた変化と5つのポイント    
 ・物価高×猛暑のこの夏(5月~9月)の過ごし方
 ・物価高と厳しい暑さ、自宅における夏の食生活への気持ち
 ・夏の自宅での過ごし方(食行動+食以外の行動)
 ・「節約」と併せて検索されているキーワード(過去2年比較)
 ・この夏の調理方法や食品利用の変化

2.クレオが提案する2026年戦略へのヒント(暑い秋、どう売りますか?)
 ・初夏(5~6月頃)・盛夏(7~8月頃)・残暑(9月頃)それぞれの時期における食卓変化
 ・同じ気温における初夏と残暑の食卓変化
 ・画像でみる食卓変化(初夏/残暑比較)
 ・長い夏・暑い秋の生活者マインドとそのキーワード
 ・2026年戦略へのヒントまとめ

クレオでは今後も生活者の食卓変化や食部門に限らないくらしの変化感を見つめ、生活者・企業様の課題解決に向けたご提案を行ってまいります。

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「夏の長期化×物価高の食卓変化にみる5つのポイントと暑い秋の戦略ヒント」記事
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株式会社クレオ「夏の長期化×物価高の食卓変化にみる5つのポイントと暑い秋の戦略ヒント」記事を加工して作成

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