~伝統工芸でサステナブルな未来へ~
一点もの・一生ものを届ける「Craft ONE」
今の時代に合わないと言われ、衰退していく流れにある日本の伝統工芸の技術の社会的価値に着目し、
一点一点丁寧に作られたものを大切に使い続けたい人と伝統工芸の職人さんをマッチングするサービスを考えました。
今、日本の伝統工芸は衰退していく流れにあります。
実際に、伝統工芸品の生産額は30年前と比べ約5分の1に減少、それに比例し従業者数も減少しており、その一因には、大量生産・使い捨ての時代が続いたことも挙げられています。しかし、優れた職人技が途絶えることは、すなわち日本の発展を支えてきた「ものづくり」の原点がなくなってしまうということで、それは日本の経済を発展させる力の低下に繋がるという可能性もあります。
一方で近年では、使い捨て文化がもたらした深刻な環境問題から、モノを大切に長く使う価値観が再び高まっており、それが若い世代において、サステナブル=かっこいい消費として拡大しつつある点に、本企画では注目しました。
前述の衰退していく流れにある伝統工芸は、修理しながら大切に使うサステナブルな商品であると位置づけることができると思っています。
そこで、伝統工芸を「古い・時代に合わない」から、「サステナブル、かっこいい」へ。若い世代に価値を伝え、今の暮らしに取り入れてもらうことができないかと考えました。
上記を進めるにあたって、まず、若者たちは、伝統工芸がどんなモノかを知らず、「モノづくり」に特化した職人たちもまた「モノを売る」ことが苦手で、優れた技術をアピールできず販売ルートも少ない。ここが大きな課題だと捉えました。
そこで考えたのが「職人×あなた」マッチング、「CRAFT ONE」です。
大切にモノを使い続けるサステナブルな未来へ。
一点もの、一生もの=あなだだけのONEを伝統工芸の職人の技でかなえるサービスです。
このマッチングは、生活者が職人たちに「こんなの作って!」とオーダーができます。
そして、優れた技術を持つ職人たちがそれに応えてくれます。
例えば「子供が生まれたから、家に子供の基地を作りたい」
「結婚する友人に、一生使える皿をプレゼントしたい」など、
一点もの、一生ものの需要は日本にも世界にもあふれていると思います。職人たちは世界中からオーダーを受けることができます。
伝統工芸の技術がわからなくても、生活者のニーズ起点でオーダーができ、職人の技でそのニーズを実現することで、
伝統工芸のすばらしさが広がっていき、伝統工芸を次世代に繋ぐ、新しい一歩にできればと考えています。