今回は、社会問題となりつつある「若者の献血離れ」をテーマに、
若者に敬遠されがちな「献血」を、若者が参加したくなる「献血」に、
変える企画を考えてみました。
みなさんは、「献血」したことはありますか?
ある調査では、献血を経験したことある人の割合は、全体の約6割ほど。
さらに、20代でみると、その割合はさらに減り、全体の約4割ほどとなっています。
また、厚生労働省の年間献血者数の推移では、平成6年には、10-20代で約300万人を超えた献血者も、
令和元年には、10-20代で約100万人と、3分の1以下に減少しています。
若者の「ビール離れ」や「車離れ」や「テレビ離れ」など、時代の変化とともに起きている「若者の○○離れ」の問題は、
社会的に必要不可欠な「献血」にも起きています。
これは、今後の医療・人々の生活を考えると、無視できない問題なのではないでしょうか・・・?
さらに、コロナ禍により、若者のみならず、社会全体的に献血離れが加速。
その現状は、メディアにも取り上げられ、深刻な問題となっています。
『そんな”献血離れ”を少しでも食い止めたい。』
『世の中の”献血への意識”を根本から変えれないか?』
そんな想いを根底に、これからの社会を担う若者の献血意識を変える企画を考えました。
なぜ若者は献血しないのか?を、社内の20代(自分自身含め)に聞いたところ、理由として挙がったのは、
「きっかけがない。」「なんとなく怖い。」「ひとりでは行きたくない。けど、誘う理由もない。」など、
“最初のハードルの高さ”、“全貌が見えない恐怖”などでした。
そこで、まずは、献血のきっかけを作るため、若者が活動的になる“ハロウィン”に注目しました。
ハロウィンというイベントは、
若者にとって、楽しいイベントである反面、暴徒化事件・騒音問題・ゴミ問題などのトラブルもあります。
その問題を引き起こす血気盛んな若者のエネルギーを、社会的貢献「献血」へのエネルギーに
変えることを、今回のプランニングの軸として設定しました。
また、献血のネガティブイメージ「経験したことのない恐そうな体験」も、
ハロウィンの世界観を重ねることにより、「斬新でスリルのある謎めいた体験」と、
参加したくなるポジティブ要素として、表現ができるのではないか?と企画のイメージを膨らませていきました。
今回のPLANタイトルは、「VRドラキュラ献血」です。
献血をファンタジックな演出で、社会貢献につながるエンタメに昇華させるプランを考えました。
新型コロナウイルスが収束して、人々の行動がもっとアクティブになったタイミングで、
ただ楽しめるだけでなく、社会的な貢献にもつながる。
そんなエンタメを社会に提供できればと考えます。
企画内容を見て少しでも共感いただければ、ぜひ周りの方へシェアしてくださると幸いです。