コロナ前から拡大傾向にあったペット市場。コロナ禍の自粛生活で、新たにペットを飼育する人が増加し、市場はますます拡大しています。ペットは、飼い主に癒しを与えてくれる存在である一方で、いざ飼ってみると、いろいろと悩みが出てくるのが実情のようです。今回は、特に犬を飼っている飼い主の悩みの中で、「病気・健康」に次いで多い、「噛み癖行動」に着目し、その悩みを解決するプランを考えました。
当企画で取り上げる問題は、愛犬の「噛み癖行動」による”大切な家具等の破損”についてです。
「お気に入りの家具や生活用品を壊されてしまってショック…」
「けど、愛犬の反省した表情を見たら…怒るに怒れない」
こんな飼い主の「切ない気持ち」を軽減する、いままでにない飼い主のお悩み解決プランを考えてみました。
愛犬に「大切な家具等を壊されてしまった経験」ありますか?
実は、僕も犬を飼っているのですが、家にやってきた頃はまだ小さく、歯の生え変わり時期だったこともあり、歯のかゆさから、自分の届く範囲のものはなんでも噛んでしまって、イスやベッドは傷だらけ。帰ってくると、床に置いていたものが一通り壊されていたことも…。
犬が家の中で壊しがちなものの中には、テーブルやソファなど購入や廃棄に手間も費用もかかり、壊される度に買い替えることが難しいものもあります。
やりすぎな「噛む」等の行動には対策が必要ですが、これってもともと、犬の習性による自然な行動。叱ってやめさせられるものでもなく、飼い主にとっては悩みの種に…。飼い主が大切にしている家具等を壊してしまった時の愛犬のどこか申し訳なさそうにする表情をみると怒るに怒れず、なんとも切ない気持ちになる飼い主の方も多いのではないでしょうか?
一方で、愛犬による”大切な家具等の破損”をケアするサポートはないのが現状。
そこで、飼い主の心理的・経済的な負担を減らせる企画を考えました。
注目したのは、愛犬による家具等の破損を「なおしたい人」がいる一方、家具等をなおせるDIYスキルを「売りたい人」もいる、ということ。
2018年厚生労働省より「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が策定され、大手企業でも従業員の副業が解禁されたことや、コロナ禍で生まれた時間のゆとりなどを背景に、生活者個人の持つ特定のスキルや特技そのものを「売り買いすること」が増えています。
「愛犬に大切なものを壊された人」と「DIYスキルを売りたい人」をマッチングさせることが、今回ご提案するコアアイデアです。
PLANタイトルは、「nao sell(なおせる)」
ペットの噛むなどの行動でキズがついた家具等を、なおせる。
そのような家具等をなおせるDIYスキルをsell(売る)ことができる。
愛犬によってキズついたものをなおして、また使い続けることで愛犬とのキズナを深める大切なものへとなっていく。そんな、いままでにないサービスを考えました。今回は、僕が犬を飼っていることもあり、愛犬に絞って考えましたが、同じように猫の噛み癖でお悩みの方にも、あてはまるサービスなのかもしれません。
今回は、愛犬を飼いはじめる際に、検討・加入することが多いペット向け損害保険を提供する会社様の新サービスとしての展開を想定したプランとなっております。企画書のP.8より、nao sellが提供する愛犬に家具等を壊された飼い主たちのサポートコンテンツについて、またマッチングさせる運用イメージについて掲載しておりますのでご覧ください。
当企画を通じて、愛犬による切ないアクシデントが飼い主と愛犬のキズナを深めるあたたかい出来事となり、
DIYスキルを売りたい人や企業様にとっても新たな価値を見出せるものになることで、愛犬による家具等の破損を前向きに考えられる機会が、少しでも増えることを願っています。
今回は、飼い主の悩みをフックとした企画を考えましたが、弊社クレオでは、意外と気づかないけど、生活者の実際の行動・気持ちにフォーカスした企画を得意としております。自社の商品やサービスの企画について、新しい視点から考えてみてほしい等のご相談・お問い合わせなど、広くお待ちしております。