「ごめん、この部分がちょっと読めないんだけど…」と言われたことはありますか?自分が書いたメモを人に見せたときにそう言われてしまい、「自分の字って読みづらいのか」と恥ずかしいような、悲しいような、申し訳ないような…少し残念な気持ちになったことがあります。世の中には、自分の字に自信が持てない人が多い、という調査もあるようです。最近はスマホやPCで済む場面が増え、できるだけ手書きを避けてしまっている人も多いのではないでしょうか。手書きには多くの良さがあるのに、避けられてしまうのはもったいない。そう感じたことが、今回のプランを考えたきっかけです。
PCやスマホが普及し、字を書く機会がどんどん減っている時代だからこそ、教科書のように整ったきれいな字も、少しクセのある個性的な字も、「手書き」であるだけで十分に価値があるのではないでしょうか。誰かの字を「汚い」「読めない」「クセが強い」と切り捨てるのではなく、「個性的だね」「その人らしいね」「手書きっていいよね」と受け入れられる世の中になれば、手書きの文字で伝え合うコミュニケーションをきっかけに、人と人がもう少し優しくつながっていけるのでは、と考えました。
そこで提案するのが、「手書きングダム」という“手書きをする人たちが集まる国”という体裁のWebサービスです。“国民”のみなさんが、自分の手書きを撮影して“国”に納める(投稿する)ことで、手書きを後押しするさまざまな特典を受けられます。サービスは、以下の3つを軸に展開します。
●クセを個性として認め、体系化する
文字を書くときに「つい○○しがち」という、自分でも少し気になっているクセがある方は多いのではないでしょうか。そうしたクセを長所として捉え、『王国』認定の流派として認めるサービスです。個性を“褒める”文脈で体系化・分類することで、「この書き方でいいんだ」という承認感と、「同じクセを持つ仲間がいる」という安心感を生み、周囲を気にしすぎずに手書きできるよう後押しします。
●「読み手側」をトレーニングする
自分の字の見た目に不安を抱える人に対して、「文字は読めれば役割を果たせる」という原点に立ち返り、読み手側の“解読スキル”を高めることで解決しよう、というアイデアです。古文書を解読するように、誰かのクセ字を解読する体験をエンタメ化し、習慣化します。みんながさまざまなクセ字を読めるようになる → だから気兼ねなく手書きできる、という状態をつくります。
●「もっと書きたい」という気持ちを掻き立てる
自分の手書きを投稿するとポイントが貯まり、協賛メーカーや流通の文具優待クーポンに交換できる仕組みです。「書く → 投稿する → ポイントが貯まる → おトクに文具を買う」という流れをつくり、書き続けたくなる好循環を生み出したいと考えています。
自分の字のクセが気になったとき、練習して理想の文字に近づけていくことは、もちろん王道だと思います。ただ、それを追求するあまり今の自分の字を否定してしまったり、手書き自体を控えようと思ってしまうのは、少しもったいないのではないでしょうか。このプランによって、文字を書くことへのハードルを少しでも下げられたら幸いです。