2022.12.26

生活者研究

未来予測

ポストコロナの旅行トレンドはどう変化する?

ポストコロナの旅行トレンドはどう変化する?

現在、新型コロナウイルス感染症による社会活動の制限は収束に向かっています。感染の波は、現在も繰り返されていますが、生活者の行動は広がっており、2023年はさらなる経済活性が期待されています。特に旅行分野においては、生活者が最も我慢した分、2023年も消費モチベーションは高いと考えられます。本記事では、2023年旅行トレンドがどのように変化していくかをまとめました。観光業界の方、旅行に対する生活者動向が気になる方は是非ご覧ください。

国内旅行の回復とインバウンドの復活

観光庁の調査によると、国内居住者の旅行経験率は戻りつつあります(図表1)。

また、インバウンドマーケットでは、日本政府が大阪・関西万博(2025年開催予定)の活性にも影響する観光立国の復活の取り組みを開始しており、旅行マーケットの再びの盛り上がりが期待されます。
そこで生活者のwithコロナ下での生活の変化が、どう旅行トレンドを変化させてきたか?を整理しながら、これからの旅行は生活者にとってどのような意味合いを持っていくのか考察していきたいと思います。

生活者の変化と旅行スタイルの変化

2020年、新型コロナウイルス感染症が拡大し、緊急事態宣言によって、外出や移動の行動が制限され、また、海外からの渡航者についても入国が制限され、往来・交流が絶たれました。一方で、IoTの技術は進化し、バーチャル空間での新しいコミュニケーションを生み出しました。こうした環境で、生活者に起こった変化と、それに伴い関心の高まった旅行スタイルは、以下のようにまとめられるのではないでしょうか(図表2)。

リアルな旅行スタイルの3つの変化

▶生活の中での心身の健康・充足面への重視が高まったことによる「心身のストレス解消・リラックス」スタイル
▶家にいる時間の長時間化と密回避の双方を担った「自然の中でのリフレッシュ」スタイル
▶行動制限の中で生まれた「身近な場所の探索」スタイル
などが挙げられます。

新しく生まれた旅行スタイル

リモートワークやバーチャル空間などが急速に浸透したことにより、「ワーケーション」や「オンラインツアー」といった新しい形も生まれました。ワーケーションやオンラインツアーは、まだまだ小さなマーケットですが、新しい可能性として、どのような発展をとげるのか注目していきたいところです。

まとめ

リアルな旅行スタイルの変化では、コロナ前までの旅行が「有名な観光地に行く」という意味合いが大きかったところから、「日常生活の中での未充足の補完や心身の健康を図る」への転換となりました。それが、2023年旅行トレンドとして更に強まっていく流れになるのではないでしょうか。

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KREOには生活者とその行動を見続け研究する部署である生活行動研究課があります。研究課では、生活者研究より立てた予測を反映した「生活価値観キーワード」を毎年提案しています。旅行スタイルが日常生活の中での未充足の補完や心身の健康を図る方向への転換を感じ、この度、その生活価値観のうち、旅行への影響が大きいと考えた5つのキーワードと旅行・レジャー潮流を掛け合わせた、これからの旅行スタイルの具体的な方向性について考察致しました。そのうちのひとつのキーワードについて、無料ダウンロードにて紹介させて頂いております。残り4つを含めた5つの完全版も有料レポートとしてございます。もしご興味ありましたら、お問合せ頂ければと思います。

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