2022.01.19
生活者研究
歳事・行事
データから読み解く!2022年父の日で狙うべきマーケットチャンスとは?
あっという間に2022年を迎えましたね。休み明けで販促計画の業務が滞りやすいと思いますが、順調に進んでいますでしょうか?
株式会社クレオでは、約半年先の販促計画を検討されている食品メーカー様、食品小売業様向けに、過去10年以上継続的に実施しているオリジナル調査や、トレンド情報をもとに、月度ごとにマーケットチャンスをまとめています。
本記事では、約半年後の【2022年父の日】のマーケットチャンスの一部をご紹介させていただきます。食品スーパー(SM)にとって毎年6月の大きなマーケットチャンスのひとつになるのが【父の日】です。SM各社の6月のチラシにおいても他の内容に比べ多く取り上げられており、6月のSM商戦において重要な歳事となります。また、コロナ禍を経てリモートワークが普及したことで、お父さんが家にいる状況も増え、子どもとお父さんとのコミュニケーション量が増加しました。そのため、家庭内におけるお父さんの存在感が年々増してきているとも言えるでしょう。そのような背景から、今後【父の日】に関連する市場の拡大が期待できますので、6月度の販促を検討する上で【父の日】の歳事をしっかりおさえておくことが重要です。2022年6月度の計画に向け是非ご参考ください。
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目次
【1】2022年は6月19日(日)が父の日!特に食品ギフトの提案強化を!
2022年の父の日はいつでしょうか?父の日は毎年6月の第3日曜日となりますので、2022年は6月19日(日)となります。2022年の父の日のマーケットチャンスを予測するにあたり、これまでの父の日の実施状況を振り返ってみましょう。コロナ前の2019年からコロナ禍の2021年に実施した、クレオオリジナル調査の結果を経年で見ていきます。
父の日の実施率(図1)については、どの年も4割前後と安定したマーケットであることがうかがえます。
続いて父の日の実施内容(図2)についてみると、例年「プレゼントを贈った」が最多となり、次いで「家で食事をした」が続きます。新型コロナウイルスの影響を受け、巣ごもり需要の高まりから、「家での食事」は増加傾向にあるようですね。
次にギフト内容(図3)についてみると、例年「お酒に関するギフト」が最多となります。「お酒以外の食品のギフト」は2021年に大きく伸長し2位となりました。
父の日について、実施率が高いギフトの訴求は必須となりますが、定番のお酒ギフトに加え、伸長している食品ギフトの提案を強化する必要がありそうです。
【2】お酒ギフトは「多様化」「特別感」「親子コミュニケーション」がポイント!
続いて、父の日におけるお酒ギフトの最新の購入実態を見ていきます。実父や義父にお酒ギフトを購入した人に、お酒のギフト内容(図4)を聞いたところ、「プレミアムビール」「ビール」が上位にあがりました。また、3位~5位の「日本酒」「ウイスキー」「焼酎」は、昨年に比べて伸長していました。定番のビール類が人気ですが、日本酒、ウイスキーなども伸長しており、購入するお酒の種類が多様化してきていることが分かります。
また、お酒ギフトの購入場所(図5)では「お酒専門店」が大きく伸長し最多となりました。そのため、専門店でしか買えない、いつも飲むものとは違った種類のお酒や、特別感のある上質なお酒を選びたいなどのニーズが高まっていると推測されます。さらに、コロナ禍を受けギフト自体の在り方が変化し、ギフトが普段なかなか会えない人とのコミュニケーションツールとして利用される動きもあるようです。
お父さんが新しいお酒にチャレンジできるような提案やお酒を贈ることで親子の仲をさらに深められる提案にチャンスがあると言えそうです。
【3】食品ギフトは「菓子×飲料の食べ合わせ」「仕事中に食べる労いお菓子」がポイント!
続いて、父の日における食品ギフトの最新の購入実態を見ていきます。実父や義父にお酒以外の食品ギフトを購入した人に、食品のギフト内容(図6)を聞いたところ、「和菓子」「ケーキ」が上位2項目にあがりました。このように、食品ギフトにおいては、和菓子やケーキなどの甘いお菓子の訴求が必須となります。また、紅茶・コーヒー・緑茶の購入も伸びていますので、和洋菓子との食べ合わせを提案できるとよさそうです。
また、食品ギフトの購入場所(図7)では「その他のインターネットショップ(Amazonや楽天など)」が昨年に続き1位となりました。「百貨店のインターネットショップ」も増加傾向にあります。一方、「衣食住が揃った総合スーパー(GMS)」や「食品中心のスーパー(SM)」は減少傾向となりました。購入場所として食品スーパーが減少しているため、食品スーパーならではの提案が求められそうですね。
最近では、コロナ禍を受けて自宅で過ごす時間が長くなったことにより、スイーツやお菓子のご自愛消費が増えてきているようです。お菓子を食べてテレワーク中のストレスを発散することもありますよね。そのような背景から、仕事中に食べられる、労いの気持ちを込めたお菓子ギフトの提案にもチャンスがありそうです。仕事シーンに合ったお菓子の品ぞろえを意識して提案しましょう。
【4】ポイントまとめ
●2022年の父の日は6月19日(日)。2022年の父の日のギフトにおいては、定番のお酒ギフトに加え、伸長している食品ギフトの提案強化を。
●お酒ギフトにおいては、ビール類だけでなく日本酒やウイスキーなどの訴求も必須。お酒専門店の利用が伸長し、いつもと違うお酒や特別感のあるお酒を選びたいニーズが高まっている。
●ギフトが普段なかなか会えない人とのコミュニケーションツールにも変化。お酒を贈ることで親子の仲を深める提案にチャンスあり。
●食品ギフトにおいては、和洋菓子の訴求が必須。和洋菓子と紅茶・コーヒーなどの食べ合わせ提案にもチャンスあり。
●コロナ禍を受けご自愛需要が高まる。仕事中に食べられる労いの気持ちを込めた菓子ギフトの品ぞろえ強化を。
【5】終わりに
本記事では、6月の動向をまとめた弊社サービス「2022年6月度 歳事・マーケットレポート」より、【2022年 父の日】のマーケットチャンスについて、一部をご紹介させていただきました。
有料レポート(「2022年6月度 歳事・マーケットレポート」)では、対象月の消費支出、家計調査支出状況、主要歳事テーマ(月2~3本)におけるマーケットチャンスをまとめ、『必ず売るべき定番』と『捉えなおすべき変化・トレンド感』を提言しています。本記事に掲載していない【父の日の食事メニュー】【梅雨対策】【環境月間】などのテーマも取り上げています。
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出典:(株)クレオ 生活行動研究室「2022年父の日に関するマーケティングレポート」
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