2022.04.22
歳事・行事
流通小売業のエリア担当者必見!エリアの販促に使える情報公開!
流通小売業のエリア担当の方や地方スーパーの販促担当の方は、エリア独自の販売・販促計画を検討するにあたり、どのような悩みをお持ちでしょうか?
エリア独自の提案を考える上では、エリア毎の生活行動の把握が重要になりますがそのようなデータが乏しいことで苦労されている方々は多いと思います。
●販促を仕掛ける最適なタイミングを知る
→いつからその行動を起こす人が増えてくるか
●販促を仕掛ける内容やMD企画を検討する
→具体的にどのような内容の生活行動が起きているか
といった、対象エリアの生活者がどのタイミングでどのような行動をしているかを把握することで、エリアに応じた最適な販促の検討を行なっていきましょう。
本記事では「バーベキューの準備をした」という生活行動に着目し、各エリアにおけるバーベキューの販促を仕掛けるタイミングとMD企画のポイントを整理いたしました。弊社独自のエリアマーケティングのノウハウを是非ご参考ください。
ポイント1:対象エリアの販促を仕掛けるタイミングを見極める
バーベキューの販促を仕掛けるタイミングを検討するときに、対象のエリアでバーベキューの準備がいつ始まるかを把握することがポイントです。カセットコンロを購入したり、バーベキュー向けの食材を購入したり、準備にもいろいろありますが、準備行動のピークがエリアによって異なります。
実際に「バーベキューの準備をした」という生活行動の、週ごとの実施率推移(図1)を見ていきましょう。本記事では、北関東・東海・北海道エリアに注目します。
北関東・東海エリア
北関東・東海エリアでは、4/26~5/9頃にバーベキューの準備をする人が多くなっています。
このエリアは、雨の日が比較的少なく、日中は暑すぎず寒すぎない気候です。ゴールデンウィーク期間とも重なり人が集まりやすい時期となっています。
北海道エリア
一方、北海道では、6月下旬や8月半ばにバーベキューの準備をする人が多くなっています。
北海道には梅雨がありません。6月から最低気温が15℃前後になり、戸外での活動がしやすい気候になるため、バーベキューを楽しみやすい時期です。8月も、北海道は本州ほど暑くなり過ぎない気候であることに加え、お盆休みも重なり、家族・親戚や友人と集まりやすいことから、この時期は北海道でバーベキュー準備をする人が多くなっていると考えられます。
以上のことから、北関東や東海では4月下旬から5月のゴールデンウィーク頃に、北海道では6月下旬や8月のお盆期間を重点時期に据えて販促を仕掛けるのが効果的のようですね。
準備行動は購買行動に繋がることが多くなります。準備行動のはしり~ピーク~ピークアウトの見込みを生活者視点で時系列に把握できると、関連商品の販促を強化するタイミングの判断がしやすくなりますね。
ポイント2:対象エリアのMD企画の方向性を見極める
今度は、首都圏エリアと北海道エリアのバーベキューの様子を見ていきましょう。エリアによるスタイルの違いが見えてきます。
首都圏エリア
首都圏エリアでは、バーベキュー会場を利用して手ぶらで楽しんだり、ベランダで楽しんでいます。また、ホットプレートを使って家の中で楽しむ人もいます。メニューは、鮎やハマグリ、ホタテ、サザエといった海鮮類のほか、アヒージョ、マシュマロ、ピザなど幅広く楽しんでいることがうかがえます。
北海道エリア
北海道では首都圏と異なり庭でバーキューをする人が目立ちます。バーベキューコンロ、テーブル、椅子は必需品のようです。また、ステーキを豪華に楽しんだり、ハマグリ、シシャモといった海鮮類を味わっていることが分かります。
首都圏と北海道のリアルなバーベキュー風景はいかがでしたでしょうか?
バーベキューのMD企画や販促展開を検討する場合、首都圏においては、「近場のお外や家ナカ・ベランダバーベキュー」をコンセプトに、ピザやアヒージョ、パエリアといったおしゃれなメニューを提案できるとよさそうです。食材以外では、無煙コンロやホットプレートなど、イエナカを想定した器具・機材の品ぞろえや販促を強化するとよいでしょう。
一方、北海道では「ガーデンバーベキュー」のコンセプトで、地場野菜や近隣漁港で獲れた魚介類、ラム肉といった道産食材にこだわって提案するのもよさそうです。加えて、バーベキューコンロ、テーブル、椅子など、広いソトスペースを想定した商品展開がポイントになるでしょう。
このように、エリアによって、バーベキューをどこで実施するか、そのエリアの住宅事情や気候などの要因が相まって、エリアならではの実施スタイルが確立されつつあります。また、地方においては、地元食材の利用などその地域の食文化がバーベキューに反映されることも多いでしょう。エリア環境の理解とともに、そのエリアの生活者が実際に何をどのように消費しているかを具体的に知ろうとすることが、MD企画や販促提案を検討する上ではとても重要なことなのです。
おわりに
ここまで、[販促を仕掛ける最適なタイミングを知る][販促を仕掛ける内容やMD企画を検討する]の2点において、どのような情報が役立つかを説明いたしました。以下データは弊社で用意がございます。
エリア別 生活行動時系列実施率データ
各エリアの生活行動の実施率を1週間ごとの時系列で把握できるものになります。本記事でご紹介した「バーベキュー準備」を含め、以下、衣・食・住・HBC(健康・美容)・レジャー全101項目をご用意しています。
歳事写真調査データ
その他、本記事でも紹介したような、生活者が年中行事やイベントで実施している内容を写真で把握することができる「歳事写真調査」の実施も行っています。
また、こうした実施率データや写真調査などのオリジナルデータに加え、各エリアの気温や生活習慣、トレンドなどを組み合わせて、地方スーパー様の売り場づくりやエリア担当様の販促提案のサポートも行っています。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。