調査年月:2025年11月
生活者動向
現在の家計状況(2025年11月)
調査概要
- 調査方法
- インターネット調査
- 対象属性
- (「なるほどMC.net」アンケートモニター)全国の男女
- サンプル数
- 1,550人(性・年代別で人口構成比に合わせて割付)
- アンケート配信期間
- 2025年11月4日~9日
2025年11月の生活者動向調査の結果を発行いたしました。
家計の状況について、2025年7月と同年11月を比較すると、「良い」と回答した人がわずかに増加し、「やや悪い」「悪い」と回答した人は減少しており、全体としては若干の改善傾向が見られました。
一方、11月の外部環境を見ると、円安が進行し、コメや食品などの物価が上昇しています。さらに、賃金の伸びが物価上昇に追いつかず、実質賃金は引き続きマイナス傾向です。このため、一見すると家計を取り巻く状況は悪化しているように見えますが、調査結果は改善傾向を示しています。
このような矛盾の背景には、世代ごとの家計実感の差が影響していると考えられます。今回の調査では、「家計状況が良い」と回答した20代は約20%、30代は約15%、他の年代は10%程度、50代では約5%にとどまっています。また、「家計状況が悪い」と回答した割合も20代・30代では他の世代よりも低く、特に30代では7月から11月にかけて「悪い」と感じる人が最も大きく減少しました。現役世代は賃金やボーナスの増加により物価上昇の影響を一部吸収できている一方で、年金世代は収入の増加が限定的なため、物価上昇を直接的な負担として強く感じている可能性があります。
家計の実感は世代間で二極化する様相を呈しており、その結果が全体のやや改善傾向に反映されているようです。

聴取項目
4ヵ月ごとに経年聴取している項目
- 生活で重視していること
- 買い物で行っていること・意識していること
- あなたにとって「コスパが良い」とは
- 家計状況
- 物価高の中、お金をかけていること
- 物価高の中、節約していること
- さらに値上がりしたら節約すること
- 物価高での具体的な対策方法_家庭内系
- 物価高で利用しなくなったもの
- 物価高での具体的な対策方法_外出系
- 食品の買い物行動変化
- 日用品の買い物行動変化
- 物価高の中でのお金の使い方
- メリハリ消費の内容
この他、年1回で定期的に聴取している項目や調査時ごとの時事やトレンドに関する設問も聴取しています。
また、全体集計の他、性別、年代別、エリア別での結果の提供も行っています。