Works : Creative

クライアント店舗内の売り場、什器、店舗の内外装、イベントブースなどの空間デザインを担当。来店客の行動導線や視点の高さ、照明計画などを考え、心地よい空間作りを立案する。

空間デザインは、
買い物をしやすい
空気を作ること。

黒野治正
クリエイティブ部 空間プランナー

クレオは「売り場づくり」という言葉をよく使う。店頭POP、什器一つ一つのデザインはもちろんだが、売り場スペース全体をプロデュースするのがクレオの強みだ。単なる空間設計ではなく、広告会社としての空間プランニング。店舗がある街や、客層に合った空間デザインが心地良さとともに「買いたくなる空気」を作る。そしてクライアントがその空間を使って、商品をどのように育てていきたいのかをヒアリングし、顧客のファン化へとつなげる。

キッチン用品メーカーのイベントブースのデザインでは、単に商品を展示するのではなく、その商品の使用シーンを見せ、作った料理をその場で試食してもらうステージを提案しました。来場者導線に近いメインスペースに料理のデモンストレーションを行うキッチンステージを設置。ライブクッキングでインパクトを与えてから、商品の軽量化や、熱伝導率の良さなどの情報を伝える。その器具を使っている自分をイメージしてもらいたかったんです。

店舗の設計も、売り場作りの発想で。

店舗デザインにも売り場作りの戦略「VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)を効果的に使う。「見やすく、選びやすく、買いやすい」店舗にするため、来店客の来店時間や客層に合ったゾーニングを提案する。

某和食チェーンのフラッグシップショップのトータルプロデュースを提案した際、クレオは来店客の購買行動の分析から始めました。店舗ができる東京・赤坂はビジネス街でありながら夜は繁華街の顔に変わり、来客のピークタイムや来店客の職業や用途、よく売れるメニューも変化します。そこでイートインスペースとテイクアウトの客導線から着手。またこのチェーンは、各店舗が全国の農地から直接食材を仕入れており、内装に使う木材にまでこだわっていました。赤坂店では「秋田杉」を使いたいとの要望があり、その白木のカラーリングに合う内装をデザインしました。

数値では示せない「心地よさ」

クライアントの「思い」や「こだわり」が明確であるほど、店舗イメージは考えやすい。しかし、イベントブースと違い、店舗デザインはテナントを受け入れるビル側の建築規制もある。外壁を工事せずに「和」のイメージを見せるために高さ2.5メートルの、のれん型サインを入り口両脇に設置。店舗のテーマとなるタグラインコピーをレイアウトした。

店舗デザインでは実用性と機能性を最も重要視しています。厨房内でのスタッフの作業導線を考えながら、業務用の特大炊飯釜や大型冷蔵庫の設置位置、配管プランを決めます。また、来店客をリピーターにするのも空間デザインの仕事。天井や椅子の高さ、窓からの外光の量が、居心地の良さを作ります。サインボードの設置位置についても、来店客に圧迫感を与えないよう配慮します。

KREO空間デザイナーとしての流儀

「生活者の視点をイメージする」

空間設計ではなく、感触や居心地をデザインするのが空間プランナーの仕事。その空間に入ったときの印象と、空間に入る前の通行者の距離からの見え方を考えます。来店客視点ではなく、生活者視点という距離を具体的にイメージしてデザインするのです。イメージとは、単なる想像ではなく、知識や経験から描き出すものだと考えています。