虫が苦手。できることなら関わらずに生きていきたい…という方、少なくないのでは?と想像します。自分ひとりであれば、防虫対策を徹底するなり虫を意識から排除するなり、最大限シャットアウトしておけば良い。でも、自分の子どもが虫に興味を持ち、飼いたいと言い出したらどうしたものか——。 今回は、虫嫌いのお父さん・お母さんたちが、子どもの「虫飼いたい!」に応えられるようなアイデアを考えてみました。
子どもたちは虫に興味津々!
私自身、物心ついた頃から虫が大の苦手でした。虫に遭遇すれば悲鳴をあげて逃亡し、テレビに映れば即チャンネル変更、虫対策グッズもひと通り常備(でも退治は家族頼み)するくらい苦手で、今世ではもう「見ない・触れない・関わらない」とひとり心に決めていたのですが、息子の成長をきっかけに、少し考え方が変わりました。
虫って多くの子どもたちにとっては、とても心惹かれる存在のようで、わが家の息子も3~4歳頃から、園のお友達の影響もあって虫に興味を持ち始めました。ダンゴムシを手のひらに乗せてコロコロさせてみたり、バッタや蝶を追いかけ捕まえては観察してみたり。最初のうちは公園でのふれあいに満足していたものの、子どもの好奇心ってどんどん広がりますよね。ついにわが家も「虫、おうちに連れて帰ってもいい?」問題に直面しました。
子どもの好奇心は応援したい。でも虫は怖い——揺れる親ごころ
生粋の虫嫌いと言えども、わが子がせっかく興味を持っていることに水を差したくないなと、公園で戯れている限りはどうにか見守っていたのですが、家で飼育となると途端にハードル爆上がり。咄嗟に「虫さん、家族と離れるのは寂しいかもよ?」と断り文句を口にしていました。
残念そうな顔をしながらも素直に応じてくれた息子に申し訳なさを感じ、その後も何度かお願いされる度に飼い方を調べてみたり、脳内シミュレーションしてみたりするものの、想像するだけで鳥肌。どうしても拒絶感が勝ってしまい…。イエスと言えずにいるうちに、息子も熱が冷めたのか諦めたのか、「虫を飼いたい」とは言わなくなってしまいました。
ほっとした一方で、子どもが夢中になれるかもしれない大切な“芽”を摘んでしまったなぁと、いまだに心残りです。
きっと同じように、「虫は嫌いだけど、どうにかして虫好きな子どもの気持ちに寄り添いたい、応援したい」と葛藤しているお父さん・お母さんがたくさんいるのでは?と思い、そんなお父さんお母さんの葛藤を少しでも解消することができたなら…!という気持ちから、今回の課題に向き合うことにしました。
そもそも嫌いな虫を、好きになるのは難しい
とは言え、虫への苦手意識ってDNAに刻まれているのではないかと思うほど根深くて(虫に限らず苦手なものってそうかもしれない)、ちょっとやそっとのことじゃ好きになれる気がしない。
それならば、いっそ苦手なままでいいから、「虫を飼いたい」という子どもの希望だけどうにか叶えてあげられる手立てはないかしら?と発想を転換してみることにしました。
虫嫌いなままでも、虫と暮らせるようにするには?
虫を飼育するうえで「嫌だ!」と感じるポイントは何でしょう?
そのポイントを解消できれば、虫嫌いなままでもひとつ屋根の下、“共存”くらいはできるかも?いう考えのもと、虫嫌い仲間に「嫌いポイント」をヒアリングしたところ…
・「見た目」の恐怖
・ 羽音や足音など、虫が動く「音」の恐怖
・「脱走」の恐怖
・ 最終的に「親にお世話役が回ってくる」恐怖
上記の通り、虫の存在を強く感じる瞬間や「対面する」「近づく」「触れる」ことに恐怖感や抵抗感があるという声が多数聞こえてきました。
そこで思いついたのが、『むしミニマイザー』というアイデアです。
アイデアを考える上で留意したのは、子どもたちの「虫飼育」欲もきちんと満たしつつ、親が虫と「接触」「対面」することを極力回避できるアイテムであること。子どもたちは心ゆくまで虫との生活を楽しめて、親はあまり虫の存在を意識せずに暮らせるようなアイテムにするには、どういう仕掛けがあると良いのか?という部分に時間をかけました。
今はまだ世に存在しない架空のアイテムですが、いつの日か実現化され、虫好きの子どもを応援したいと願う、虫嫌いのお父さん・お母さんたちのお役に立つ日が訪れたらと願っています。
詳細は、ぜひ企画書をご覧ください。また、企画内容を面白いと感じていただけましたら、周りの方にもシェアいただけると幸いです。